『デリシャスパーティ♡プリキュア』ナレーションを宮崎美子さんが担当

2022年1月24日午前6:00、ひとつの情報が解禁となりました。

『デリシャスパーティ♡プリキュア』のナレーションを宮崎美子さんが担当する、というものです。

このニュース、「宮崎さんがプリキュアに出演」という点でも大きなサプライズですが、何より驚くべきなのは、プリキュアに「『ドラゴンボール』における八奈見乗児さん」あるいは「『ちびまる子ちゃん』におけるキートン山田さん」のような立ち位置でのナレーションが入るのは、『プリキュア』シリーズ19年目にして初めてである、という点です。

『ふたりはプリキュア』ではキュアブラック・美墨なぎさのモノローグという形で毎話のように全話回想ナレーションが入っていましたし、以降のシリーズでもセンターキュアによるモノローグでの前話回想や自己紹介は多数の例がありました。

中でも特に印象深いのは、『ふたりはプリキュア』第22話Bパート終わりの、美墨なぎさによる「その夜、ほのかは泣いたんだって。涙が涸れるまで泣いたんだって。ほのか……ガンバ。」というナレーションです。ナレーションという表現はこのように、描写されている情景や時間軸から少し離れた視聴者に近い位置からメタ的に物語を語ることができます。

ナレーションは物語を立体的に描写するのに便利である反面、小さなお子さんには「どういう立ち位置から発せられている言葉であるのかを摑みにくい」という諸刃の剣でもあります。そのためか、これまでのプリキュアシリーズでは画面に登場しないキャラクターによる純粋なナレーションはありませんでした。

つまり、今回の試みはプリキュアにとっては大きな第一歩、冒険の始まりです。これまでのコアターゲットより上の年齢層による視聴を意識している可能性も考えられます。

現行作『トロピカル〜ジュ!プリキュア』では対象年齢6歳以上のコスメ「Pretty Holic」シリーズが展開され、『デリシャスパーティ♡プリキュア』でも続行となりました。このナレーションも、あるいは『プリキュア』ブランド全体として本格的に6歳以上のターゲットを開拓していく大きな流れの中の一つの動きかも知れません。

もっとも「ナレーションの正体は作中で明かされる」ことがアナウンスされており、最終的にはいわゆる「女王様」ポジションあたりで画面内にキャラクターとして姿を現すことが予想されます。そうなると、最終回後に追う「2周目」が違って見えてくることでしょう。そちらも楽しみです。

それにしても、「プリキュアの歴史で初めて」という短いフレーズ。これを言い切るための消費カロリーは、年々高まっていく一方です。常に全作全話を正確に把握しておかなければ、思わぬ例外を見落とすこともあります。これからもまだまだ、プリキュアに驚かされることはたくさんありそうです。

さて宮崎美子さんといえば、昨年の日本マクドナルドCMで〝少女役〟を見事に演じておられます。「少女の成長を描く」という点において、プリキュアにも通ずるところがあります。ぜひご覧ください。

作成者: 祥太

広島出身、中野在住エンジニア。 同人サークル「SHOWTIME」でプリキュアの音楽やフォントを研究したり二次創作したり。イベント出演、DJもやります。 プリキュア関係でのお仕事はCDBOX選曲協力、原画集編集作業補佐など。ギリシャ語ラテン語サンスクリットほか勉強中です。