『トロピカル〜ジュ!プリキュア』2月28日スタート

2020年12月26日 午前6:00、『トロピカル〜ジュ!プリキュア』のキャラクター・スタッフが公開されました。

プリキュア16代18作品。とうとうレギュラープリキュアは68人になってしまいました。キュアエコーとキュアモフルンを加えれば、70人です。

今回の発表を端的にまとめれば

  • 3週繰り下げ、2月28日スタート
  • プリキュアまずは4人
  • 監督は土田 豊さん
  • キャラデザは中谷友紀子さん

といったところです。

放送開始日

放送開始日は例年通り2月第1週の2月7日ではなく、2月28日となりました。この時点で『ヒーリングっど♥プリキュア』が2月21日終了の全45話であることが確定します。

4ヶ月前に立てた予測が、ほぼ的中する形となりました。

結果としてコロナ禍により放送が延期した9週分から中止したオリンピック3週分を差し引いた6週分の遅れを、ヒープリとトロプリで3週ずつ仲良く折半した形となります。

ここから『トロピカル〜ジュ!プリキュア』の総話数を予測してみましょう。まず6月20日に全米オープンゴルフ、7月25日、8月1日、8月8日に東京リンピックの中継があるかも知れません。そして11月7日には全日本大学駅伝が。翌年2022年1月2日も放送休止と思われます。

また既に『映画トロピカル〜ジュ!プリキュア』が2021年秋公開されることが東映よりアナウンスされており、すなわち例年の春映画に相当する作品が1作スキップされます。トロプリの次、第19シリーズも、2月1週始まりにリセットされる可能性があります。

これらを全てフルに勘案すると、『トロピカル〜ジュ!プリキュア』は歴代最短の「全43話」シリーズとなる可能性があります。

プリキュア

「ときめく常夏! キュアサマー!」

キュアサマー/夏海(なつうみ)まなつ。中学1年生。今度のピンク(概念としてのピンク、1人目・センターという意味です)は「キュアサマー」です。シンボルカラーは、サイトに掲載された文字まで含めてレインボーグラデーションとなっています。 そしてビジュアルで最も印象的なベースとなるカラーは「白」です。

そもそも虹というのは大気中の微小な水滴によって太陽光が屈折して見えるもので、言わば「白色光の見え方の一つ」です。あらゆるカラーを包摂する、虹色、そして白。プリキュアの歴史で初めて本格的にシンボルカラーを虹色と明確に定義されたキュアサマーの活躍が楽しみです。

英語の summer は、夏です。サンスクリットの समा (sámā) 「季節、年」と同根とされ、もともとインド・ヨーロッパ祖語では夏に限らず季節全般を指す語だったと考えられます。このあたりにも「常夏」に通じるものが感じられます。

「きらめく宝石! キュアコーラル!」

キュアコーラル/涼村(すずむら)さんご。中学1年生。まなつとは同学年です。シンボルカラーは紫です。だいたい4人目が定位置となりがちな紫キュアですが、今度のキュアコーラルは2人目です。これも従来シリーズの傾向とは大きく異なる点です。

英語の coral は珊瑚、またはそれを生み出す生物としてのサンゴ。古典ギリシア語の κοράλλιον からラテン語の corallium 、さらに古フランス語を経て英語に入ってきました。古代から現代と変わらない意味で使用されていて、太古の昔より人類を魅了してやまない珊瑚の美しさを偲ばせます。

「ひらめく果実(フルーツ)! キュアパパイア!」

キュアパパイア/一之瀬(いちのせ)みのり。おっとり系黄キュアです。中学2年生で、まなつ・さんごの一学年お姉さんです。

キャラ表では変身前がメガネをかけた状態になっており、常用キャラであれば月影ゆり、調辺アコに続いて史上3人目となります。また名乗り口上にはキュアスターのように外来語の熟字訓を取り入れています。

英語の papaya はスペイン語に由来し、さらに遡ればアラワク語に辿り着きます。アラワク族は、中南米で生活する先住民族です。日頃よく耳にする「パパイヤ」ではなく、「パパイア」表記です。ちょっぴり奇をてらってみたのかしら…と思いきや、NHK新用字用語辞典および共同通信社記者ハンドブックのいずれもが「パパイヤ」を表記揺れ、「パパイア」を本則表記としています。また広辞苑、大辞林をはじめとする国語辞典の見出し語も全て「パパイア」表記となっています。これを気に、パパイアを常用してみてもいいかも知れません。

「はためく翼! キュアフラミンゴ!」

キュアフラミンゴ/滝沢あすか。めっちゃかっこいい赤キュアお姉さん。中学3年生で、みのりのさらに一学年上のお姉さん。まなつ・さんごからは二学年上となります。中学校3学年にまたがるチームとしては、プリキュア5を思い起こさせます。網タイツを取り入れたコスチュームも斬新です。

そして4人の中では唯一、今年の誕生日が日曜日ではありません。これは興味深い点です。

フラミンゴ flamingo はスペイン語の flamengo に由来します。これはフラメンコ flamenco の古い形です。さらに遡ると、ラテン語の flamma 「炎」に辿り着きます。

メインスタッフ

シリーズディレクター…土田 豊
シリーズ構成…横谷 昌宏
キャラクターデザイン…中谷友紀子
美術デザイン…今井美紀
色彩設計…柳澤久美子
音楽…寺田志保
製作担当…井桁啓介
プロデューサー…
佐藤 有(ABCテレビ)
田中 昂(ABCアニメーション)
利根里佳(ADKエモーションズ)
村瀬亜季

作品情報 | トロピカル~ジュ!プリキュア | 東映アニメーション

シリーズディレクターは、土田 豊さん。『スマイルプリキュア!』の修学旅行回をはじめとするインパクトの強いギャグ回で知られます。『映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』『映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!』など、長編も担当しておられます。ハイテンションだけどどこか切なさも含んだ土田ワールドがTVシリーズ全体で展開されるのが、今から楽しみです。

シリーズ構成は、シリーズ初参加の横谷昌宏さん。

キャラクターデザインは、『Go!プリンセスプリキュア』キャラクターデザインや『映画プリキュアドリームスターズ!』総作画監督を務めた中谷友紀子さん。

美術デザインは『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』美術監督や『ヒーリングっど♥プリキュア』美術デザインを務めた今井美紀さん。

色彩設計はシリーズ初参加の柳澤久美子さん。

音楽は『ヒーリングっど♥プリキュア』に引き続き、寺田志保さん。ヒープリBGMも現役続行と思われます。

製作担当は、『ヒーリングっど♥プリキュア』を澤守さんと務めた井桁啓介さんが単独で担当。

プロデューサーはABCテレビから佐藤 有さん、ABCアニメーションからスタプリ感謝祭の功労者・田中 昂さん、ADKエモーションズから利根里佳さん。そして東映アニメーションからは『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』でプロデューサーを務めた村瀬亜季さん。

期待しかない布陣で、次のプリキュアは作られていきます。楽しみです。

今回の発表は、作品の大まかなストーリーとキャラクター、そしてメインスタッフにとどまりました。スタプリ、ヒープリとも前年のうちにビジュアルと同時にキャストを発表していましたが、トロプリは『HUGっと!プリキュア』のように年明けに発表するのか、または放送開始が例年より遅いことを受けて1月末の発表となるのか。今後も目が離せません。

17年前、たった「ふたり」から始まったプリキュアが18年続き、68人の大所帯になりました。今はその喜びを噛みしめつつ、『ヒーリングっど♥プリキュア』の物語の行く末を見届ることにしたいと思います。

作成者: 祥太

広島出身、中野在住エンジニア。 同人サークル「SHOWTIME」でプリキュアの音楽やフォントを研究。イベント出演、DJも。 プリキュア関係お仕事はCDBOX選曲協力、原画集編集作業補佐など。古典ギリシア語、ラテン語を勉強中。カトリック麹町聖イグナチオ教会所属。