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ライブ 音楽

「Twinkle Stars」の話

2月15日、「スター☆トゥインクルプリキュア感謝祭」大阪公演1日目。ファミリー公演でもプレミアム公演でも、成瀬さん小原さん安野さん小松さん上坂さんの生歌で「Twinkle Stars」が披露されました。

ただ聴いていて、あることに気がつきました。

“ユーマがいない”

『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』の挿入歌「Twinkle Stars」は、ひかるとララの歌にユーマが呼応し、最後は他の3人も合流して「6人で」歌っている歌です。そして最後は宇宙いっぱいに広がるように「ながれぼしのうた」のフレーズを繰り返す印象的なコーラスが入り、曲が終わります。

しかし、会場に流れていたのは純カラオケ、つまりボーカルとコーラスのない楽器だけの音源でした。なのでユーマの声も、最後のコーラスもありません。(ユーマの声はシンセサイザー音色ながら、ボーカルに準ずる扱いとなっています。)これでは、映画本編ともシングルCDとも著しくかけ離れた曲になってしまいます。

理由はすぐに思い当たりました。C97で出した「プリキュアBGM研究本2020冬 高木洋プリキュアワークス[改訂版]」で「Twinkle Stars」については重箱の隅をつつくように細部まで高木さんに取材していました。なので、

  • 挿入歌「Twinkle Stars」には19種類ものTDバリエーションがある
  • 一見してインスト音源とわかるファイル名は純カラオケ素材だけ
  • 本来ライブで使うべき「ボーカルのみ抜き音源」のファイル名には音楽業界用語でその旨が示してある

…といった素材の選定や連携の過程で今回のようなケースが発生しやすい状況があることは知識として持っていたのです。

(ここで感謝祭の音響スタッフさん達の名誉のために書いておきますと、調整卓すぐ後ろの席から見た感謝祭の音響スタッフさん達は、歌にあわせて指や肩でリズムを取ったりと、とても楽しんでくださっていました。ここまでプリキュアへの愛をもってステージを作り上げてくださったスタッフさん達に支えられたからこそ、あの伝説の感謝祭は成立したのです。)

気づいてしまった以上、そのままにはできません。特に最終日2/23のプレミアム公演はBlu-rayに収録されることが決まっています。もし単なるミスだったとすれば、このままでは不本意な形で「Twinkle Stars」が歴史に残ってしまいます。

あるいは意図的に純カラを使う演出であるという可能性もあったため、あくまで上記の情報提供および今一度確認をお願いしますという形で、意を決して公式に連絡を試みました。

葛藤しながらも諦めず折れず上記の件を伝えることができたのは、私が「Twinkle Stars」についての明確で詳細な知識を有していたからです。

そして最終的には感謝祭実行委員会に届き、東京公演では4公演ともプリキュア5人とユーマ、そしてコーラスまで全て揃った本来の「Twinkle Stars」が中野サンプラザホールに響き渡りました。

あまりドヤ顔で言うものでもないとは思いますが、それでもやっぱり自分が作品を愛し探究した結果として得た知識をもって公式の作品に貢献できたというのは、ファン冥利に尽きるものです。

高木さん本はあくまでも非公式な同人誌ですが、上記の感謝祭「Twinkle Stars」の件のみならず、「プリキュアボーカルベストBOX2013-2017」の未収録BGM選定に際しても編集途中の各種データが基礎情報として貢献しています。

ファンという立場からでも自分の好きなものをとことんまでつきつめていくと時々こんなこともある、というのを、これからの時代を担っていく若い世代の方々にお伝えしたいです。

そんな 「プリキュアBGM研究本2020冬 高木洋プリキュアワークス[改訂版]」 、4/5開催のプリキュアオンリーイベント「レインボーフレーバー22」にも持っていく予定ですが、待ちきれない方は通販もご利用ください。

プリキュアBGM研究本2020冬 高木洋プリキュアワークス[改訂版] | SHOWTIME

「スター☆トゥインクルプリキュア感謝祭」Blu-rayおよびDVDは7月15日発売です。行けた方も、行けなかった方も、ぜひご予約ください。