2月スタートの『スター☆トゥインクルプリキュア』。本日、第2話が放送されました。
数々の名シーンを作ってきたアニメーター・板岡錦さんによるキュアミルキー変身・技BANKは必見です。ぜひご覧下さい。
さて、放送が第2話まで進んだことで見えてきたものがあります。
なんと『スター☆トゥインクルプリキュア』は「プリキュア史上初」
の…
… 予告がデフォで20秒なんです。30秒でも15秒でもありません。地味ですけど、一応これは紛れもなく「プリキュア史上初」です。
まず従来のプリキュアの放送フォーマットをおさらいしておきましょう。
『プリキュア』本放送フォーマット(2012年4月~2019年1月)
8:30:00 | アバン |
8:32頃 | OP |
8:33頃 | 提供A(15秒) |
8:34頃 | 前CM(90秒) |
8:35頃 | Aパート |
8:42頃 | 中CM(90秒) |
8:44頃 | Bパート |
8:55:20 | 後CM(60秒) |
8:56:20 | ED(90秒) |
8:57:50 | 次回予告(30秒) |
8:58:20 | 提供B(15秒) |
8:58:35 | エンドカード(5秒) ※ここで番組終了 |
8:58:40 | (9:00番組ジャンクション(5秒)) |
8:58:45 | (テレビ朝日番宣(15秒)) |
8:59:00 | (以降、9:00までスポットCM) |
※アバン+OP+Aパート+Bパート+ED+予告 = 24分05秒(DVD/Blu-rayに収録される範囲)
上記のフォーマットを基本として、映画告知や各種キャンペーン等は予告を30秒から15秒に削るなどして、あるいは提供A+Bを削るなどして捻出してきました。
一方、『スター☆トゥインクルプリキュア』第1話はこうなっていました。
『スター☆トゥインクルプリキュア』第1話本放送フォーマット
8:30:00 | アバン(ここで提供Aテロップ) |
8:31:34 | OP |
- | |
8:33:04 | 前CM(90秒) |
8:34:34 | Aパート |
8:42:02 | 中CM(90秒) |
8:43:32 | Bパート |
8:55:15 | 後CM(60秒) |
8:56:15 | ED(90秒) |
8:57:45 | 次回予告(20秒)(ここで提供Bテロップ) |
8:58:05 | プリキュア星座占い(15秒) |
- | |
8:58:20 | あいことばキャンペーン(15秒) |
8:58:35 | あいことば(エンドカード)(5秒) ※ここで番組終了 |
8:58:40 | (9:00番組ジャンクション(5秒)) |
8:58:45 | (テレビ朝日番宣(15秒)) |
8:59:00 | (以降、9:00までスポットCM) |
※アバン+OP+Aパート+Bパート+ED+予告 = 24分05秒(DVD/Blu-rayに収録される範囲)
1話だからとかいう以前に、派手にフォーマットが変わっています。
まず、ED入りが提供Aが飛んだ場合の時刻である「8:55:05」ではなく10秒遅い「8:55:15」である点が釈然としません。これはアバン+A+Bの尺がいつも通りの「20分35秒」ではなく10秒伸びて「20分45秒」になっていることを意味します。
とはいえ同時に予告が20秒に縮んでいるので、 これでも一応円盤収録尺は辻褄が合っています。
一方で今シリーズより始まったTVerによる見逃し配信では、第1話の「OP後の提供A」と「予告後の提供B」がそれぞれ15秒ではなく10秒に削られるという怪現象も起きていて、ますます混乱に拍車をかけます。何が起きているのでしょう。
続いて、安定したと思われる第2話の放送フォーマットを見てみましょう。
『スター☆トゥインクルプリキュア』第2話本放送フォーマット
8:30:00 | アバン |
8:30:59 | OP |
8:32:29 | 提供A(15秒) |
8:32:44 | 前CM(90秒) |
8:34:14 | Aパート |
8:41:54 | 中CM(90秒) |
8:43:24 | Bパート |
8:55:20 | 後CM(60秒) |
8:56:20 | ED(90秒) |
8:57:50 | 次回予告(20秒) |
8:58:10 | プリキュア星座占い(15秒) |
8:58:25 | 提供B(15秒) ※ここで番組終了 |
- | |
8:58:40 | (9:00番組ジャンクション(5秒)) |
8:58:45 | (テレビ朝日番宣(15秒)) |
8:59:00 | (以降、9:00までスポットCM) |
※アバン+OP+Aパート+Bパート+ED+予告 = 23分55秒(DVD/Blu-rayに収録される範囲)
EDまでが通常フォーマットに戻ったことで、色々と見えてきました。ということで、1話の現象を二つに分けて考えてみましょう。
一つは「本編が10秒伸びた」件。これは単純に尺の都合と考えられます。そもそも1話はサブタイトル(7秒12コマ)すらスキップするほどツメツメだったので、本放送フォーマットでは「提供A+Bスキップで+30秒からのあいことばキャンペーンで-20秒」、再放送フォーマットでは「提供A、Bから5秒ずつ削って+10秒」という尺調整を行い、本篇尺を10秒稼いだと考えられます。
もう一つは「予告が20秒になった」件。これは「プリキュア星座占い」15秒を捻出するための策であると考えられます。しかし予告を10秒削っただけでは計算が合いませんね。…そうです。長年私達を楽しませてくれた、「またみてね」ことエンドカードの尺(5秒)が削られています。
少し寂しいですが、そのかわり一年間占いでドキドキさせていただくとしましょう。